
(10時からのトークも気になるモノばかりだったので、後から動画でみました)
バウンスメール解析システム"BounceHammer''の紹介 -azumakuniyuki
メール配信システムを作るのっていろいろ面倒なんですよね・・いろいろ。実際作ったことある方は解るとおもうけど、結構なメールが届かない。なんで、そんなメールアドレス変えちゃうんだよってぐらい変えちゃうし。そういうのがバウンスメールとして帰って来るわけですがそれを、解析してくれるシステムです。このトークちょっとトラブルがあって、MacのDVI変換ケーブルを忘れたようで、画像なしでスタートしたんです。(Mac使いだとあるあるですよねw)途中でPCを貸してしてくださる方がおられて、映像付きのトークになったという逸話があります。画像が出た瞬間はみんな拍手で、そういう所が暖かくていいなぁと思いましたw
ちなみにBounceHammerの公式ページで管理画面のデモやAPIのデモがあるんんですが、画面はキレイで見やすいし、jsonで帰って来るAPIあるし、けっこう使いやすそうです。ドキュメントもしっかりしてそうだしいいですね。
Ajax Application Testing -Yappo
途中からですけど、移動してコチラを見てきました。Yappoさんが写真共有サイトのFiciaを作る際に開発されたJSTAPdというAjaxテストツールです。Perlのテストライクにjsのテスト書けて、実行できます。内部的にはPSGI/Plack/Twiggyでテストを実行しているようで、テストスクリプト実行すると裏側でブラウザ立ち上がってバーッとテストしてくれます。これすごく便利そうです。Ajaxでごりごり動くサイト作る際には使ってみたいですね。Perl5 is Alive! -Jesse Vincent
Perl5の"パンプキン"をされているJesse Vincent氏のトークです。とってもCoolなスライドで、スライドの上にtwitterでの投稿がニコ動のように流れてくるようになっていて、このトークの合間にうっかり食事に行ってしまった人達が、twitterでの反応をみて慌てて帰って来るというような一幕もありました。さてこの"パンプキン"という役割、私は今まで全然知らなかったんですが、Perl5の新しいバージョン開発の総責任者とでも言うべき人です。Perlの言語仕様を決め、コード管理をし、開発メンバー間の調整をし、リソース管理から、実際のリリースまでというかなりハードな役割です。PerlだけでなくCのハッカーである必要があり、その役割をこなせる人物が少ないだけでなく、あまりの過酷さ故、多くのパンプキンが"Burn out"(燃え尽きて)しまっているそうです。
その流れを現"バンプキン"のJesse Vincent氏がいかに変えていこうとしているか、そういったお話です。言語がどのように開発されているかを、実際のメンバーから聞けるという素晴らしい機会でした。ちょっと良い話なので、見ていない方は動画見て頂くと良いと思います。
Perl で自然言語処理 -overlast
自然言語処理の入門で、自然言語処理ってなに?って所から自然言語処理の勉強の仕方から、Webサービスでの使い方まで話されていました。自然言語処理って特殊な事なように聞こえますが、Webサービス作っていたら、必ず何かしら絡んできますよね。検索であったり、はてなダイアリーのキーワード解析あたりがメジャーでしょうか。特殊なケースではRemember the milkの日付処理なんてあたりでしょうか。特に最近のWebサービスでは重要な技術だったりするので、非常に勉強になりました。「映画にでてくるハッカーになりたい」 -cho45
ネタだろうと思って聞いてみたら、かなり作り込まれていて、ビックリしたトークです。でもやっぱりネタ満載で爆笑が至るところで起こっていました。これ、言語関係なく楽しめるとおもうので、Perl関係ない人でも見てみると楽しいと思います。そういえば、このトークの投票で選ばれていましたね。素晴らしいです。いろいろ言うより見て貰うのが良いと思います。perl- casual特別企画 Unix Programming with Perl -kazuho
このトーク実は見ていません。というか、入れなくて見れませんでした。ものすごい人気です。今回はperl-casualから入ってきた方が多いのでしょうか、kazuhoさんの人気っぷりでしょうか、どちらもあるんでしょうが、会場からあふれるほど人が来るところがすごいです。あとで動画で見ます。perl- casual特別企画 PMグループディスカッション
地方PMのリーダー達が一同に介してグループディスカッションするという今までのYAPC Asiaには無かった形式のトークです。なんか地方も盛り上がっていたり、盛り上がっていなかったりという話を聞いて、参加してみたいなーと思いました。実際に参加するのはなかなかに大変ですがw個人的には北海道pmはいつか行ってみたいです。Inside mbga platform -Toru Yamaguchi
zigorouさんによる、モバゲーの裏側を解説なんですが、めちゃくちゃボリュームがありました。DB周りの話は興味津々ではあるんですが、そこまでのトラフィックがあるサービス事態がなかなかないでしょうね。だいぶ早足で話されていましたが、それでもかなり時間がたりなそうでした。へー、と思ったのは、Shindigを全部まるっと使っている訳ではない点でした。一番実践で参考になりそうな数万ジョブ/秒をさばく非同期ジョブあたりがかなり早足だったので、動画でゆっくりみたいと思います。Lightning Talks Day Two
いまYAPCのサイトみながら書いているんですが、2日目のリストが無いんですよねー。この日も爆笑がおこっていたと記憶しています。特に印象的だったのは、DeNAの上田さんのMySQLでwebサーバー動かすwやつと、草とPerlのやつ、これは良い意味でバカだなーってトークでしたね。にぽたんさんの"There Are So Many Ways To Shuffle It"はあれだけの内容を5分でしゃべる、かつ盛り上げる作り込み具合に、流石だなと思わされました。あとtokuhiromさんのトークはアツイトークでしたね、PC壊れてスライドなしでしゃべっちゃう所が、非常にらしいといえばらしいトークでしたが、内容もらしい内容でした。
Keynote -Tatsuhiko Miyagawa
最後のオオトリは宮川さんのトーク。Plackの話ですが、技術的な所ではなく、去年生まれたばかりのPlackがどうしてこんなに成功したのか?という所を分析したないようなんですが、すっごく良い話というか、胸が熱くなるトークでした。すごく印象的だったところは、「"Perl is guru language"(Perlは「ノリ」の言語だ)と言われているけど、そのノリがまた良いところであって、Plackはノリに従って作って成功した面もある。」と言いつつ、「でも、一番の成功の理由はPeople(人)であって、沢山の人達が協力があってこそ、成功したんだと思う。」とまとめ、「ここに居るみんなはおなじPerlという言語を話す仲間であって、"Perl glues people together"そういうノリの言語であるPerlを話すみんなが集まる場がこのYAPCであるんだ」と結んでおられました。すっごく感動するトークなので、見てない方は是非見てください。まとめ
今までYAPCって、聴衆として"見に来ている"感が強かったんですが、今回のYAPCって、すごくコミュニティ色が強くて、みんなその一員なんだよって感じる所が沢山あったと思います。Perlのコミュニティって活発でまとまりがあって、すごく良いものなんですけど、外部から見るとちょっと近寄りがたいというか、一見さんお断り!みたいな空気感があるんですよね、実際は全然そんなことなくて、いい人ばかりだけど、なかなかとっつき辛い。でも、最近perl-cusualや、地方pmの盛り上がりとかもあって、perl初めての人やYAPC初めての人も多かった気がします。そんななかPerlの生みの親であるLarry wallを間近で見て、話して、一緒に写真とったり、Jesse Vincent氏の言語開発の裏側聞いたり、宮川さんの"Perl glues people together"っていう話があって、自分達もPerlを話す一員なんだって思える、素晴らしいYAPCだったと思います。ほかの感想エントリ読んだりしていると、次は発表する側で参加したいって人もたくさんいましたね。私もそう感じた一人です。
みなさんのトークも素晴らしかったのはもちろん、このトークの順番も秀逸でした。順番組んだMakiさん、お見事でした。
最後になりますが、941さんはじめ運営のみなさん、そしてボランティアの皆さんお疲れさまでした、とっても素晴らしいYAPCでした。来年も楽しみです。