ことしもYAPC Asia行ってきました。
イベントの様子や見てきたトークについて書いてみたいと思います。

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今年は3年ぶりに会場が変わって、東大の本郷キャンパスで開催されました。

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会場は東大赤門のすぐ近く。折角なので写真を一枚。
開催される週の頭には、台風直撃でどうなるやら・・と心配してたのですが、なんと台風が直前でそれるという奇跡が起こり、ちょこっと雨は降ったぐらいですみました。ひとえに天候を操る力をえた941さんのおかげでしょうか?

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会場となる建物はこちら。最近出来てばかりの棟でめちゃ綺麗&格好良かったです。

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1日目のスタート直前。受付は長蛇の列でした。

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こちら941さんによるオープニングトーク。朝10時スタートにもかかわらずこの人出。今年はさらに参加者が増えたてますます大きなイベントになった感があります。

What Dose Your Code Smell Like?  - Larry Wall

オープニングトークの後はPerlの産みの親である、Larry Wall氏によるKeynote。2010年にもYAPCでトークを聞いたんですが、2年後にまた普段使っている言語の開発者のトークが聞けるって、凄いイベントですよね。

2010年は、Perlと他の言語の対比をしながらのお話で、タイトルから今年もそんな内容なのかな?と思ったんですが、実はPerl6のお話でした。普段使っているPerl5とPerl6はかなり言語仕様に違いがあって、まるで別の言語のようなのですが、なぜそのような違いがあるのか、Perl5で書かれたコードをPerl6に直しながら、思想を話していました。

その話を聞くと、たんに利便性を求めて変更している訳ではなく、ここはこうあるべきだから変更されているんだというのが非常に良くわかりました。

仕事で使うPerlは5を使い続けることになりますが、プライベートでPerl6を使ってみるのもいいな、と思いました。


Larry氏のkeynoteを聞いたあと、別の会場に来てみたんですが、こちらまた凄いカッコイイ部屋でビックリしました。

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屋根裏部屋のような特別教室です。

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なんと椅子がすべてバロンチェア!でした

pixivのサムネイル事情 -bokko

そのオシャレ教室で聞いたトーク。bokkoさんによるpixivでの画像取り扱いの話。

ちょっと前に、Cureというコスプレ画像共有サイトを担当していた時期があって、当時は画像周りをあれこれいじっていたので、なんか話を聞いていてうんうん頷いてしまいました。

面白いなと思ったのが、アップロードされた画像を処理する際に、サムネイルを作成し終わるのを待たずに、詳細情報を入力するページに遷移させて、ユーザーが情報を入力している時間に裏でサムネイルをごりごり作っているという事。サイトの特性を上手く利用されているなぁと思いました。

あと動的画像変換proxyであるmod_small_lightを改造して使っていて、漫画なんかの複数のページを一枚の画像にしているながーい画像のサムネを生成するときに、一番上の方を切り抜いているってのを聞いて、たまーにCureでもそんな画像あったので、これ真似するといいかもなぁとか思っていました。

Perlでデータクリーニング -Toshinori Sato

overlastさんによる自然言語処理の話。

Webサイトを開発・運営している時に、なんだかんだで必要となってくる自然言語処理のチュートリアル的なお話でした。どんなツールをどうつかって・・・とかではなく、どんなデータに対して、どのような観点でクレンジングすると良いかという話で、多分自然言語処理に詳しくない人にとっては意外と思う話もあると思います。

そういえば2010年にもPerlで自然言語処理ってタイトルでトークされていて、私もそれを会場で聞いていました。ググっていたら自分のブログも出てきました。実は同じ職場で一緒に仕事させて頂いて、何時も新鮮な刺激を与えてくる人でもあります。すいません何時もたよってばっかりで。自分でも自然言語処理に挑戦したいなと思う今日この頃です。

いつも思うんですけど、スライドやトークの仕方が素晴らしく上手いので、そういった面でも勉強になります。



ここで午前の部はおしまい。今年は941さんの発案による、お一人様でも安心!な企画があって、ランチに行く人をくじ引きで4人集めて行くというもの。しかもランチ代1000円が支給されるという企画です。確かに一人で参加しているとぼっちメシになってしまうので、凄く良い企画だと思いました。
 

自分は、なんとここで担当案件でトラブルがあって、ネットが繋がるところを探して一人で歩き回っていました。結局本郷三丁目のマックでなんとか対応して戻って来ましたが、午後のトークは始まってしまっていました。
 

で、折角なのでここで今回新たに企画されたLT-THONの様子を見にいってみました。

LT-THONはひたすら2日間LTを続けるというもので、事前エントリ制ではありましたが、飛び入り参加あったりで予想以上に楽しい企画でした。これは2日目のレポートにまた書こうと思います。



位置情報系処理のお話 a.k.a. 続・自文書抽出日本的住所 - Kazuhiro Osawa

Yappoによる位置情報に関するお話。位置情報を扱う上でのPerlモジュールの話(GeoHash系が多かった)とか、実際に住所の標準化処理をする際に問題になるめんどくさい北陸あたりや熊本辺りの話が興味深かったです。

あと白地図APIの話もあって、位置情報系のサービスでなくとも使う機会ありそうでおもしろいなーと思いました。

平均レスポンスタイム50msをPerlで捌く中規模サービスの実装/運用 -Tatsuro Hisamori

今年のベストトーク第3位。最近はやりのネコ写真をふんだんに盛り込んだスライド

Web広告の話なんですが、Web広告の歴史から始まり、近年話題になっているDSP(Demand Side Platform)の話をFreak out!さんでの実例を交え話されていました。

サイトが表示されてから広告が表示される(べき)タイミングというのは本当に刹那の瞬間であって、その短い50msという間に色々処理するためにはどうしたらいいのか?という話で、実はどのサービスでも当てはまるような、大事なお話でした。

結構当たり前の事をしっかりやっていくのが大事ということを痛感させられました。

Perlアプリケーションのベンチマークとプロファイリング -Shunichiro Fujiwara

fujiwaraさんによる、アプリケーションのチューニングの話。個人的にはベストトークに推したいぐらい、網羅的で良くまとまっていて、参考になるお話。

アプリケーションの何処がボトルネックになりやすいのか?いかにして計測するか?というのがいろいろな方法や判断の仕方を話されていて、fluentdやらDevel::NYTProfだとか今年のトークと重なる話があって、とくに裏番組のtagomorisさんと関わるような話がいくつかあって、ちょっと面白かったです。偶然なのか、プログラム決めた牧さんマジックなのか・・

チューニングの模範的なトークでした。ISUCON優勝者は伊達ではありませんね。

Lightning Talks Day 1

1日目最後のプログラムです。どれもコレもハイレベルなLTで、ホント笑いっぱなしでした。

特に印象強かったのをいくつかあげてみると、「おどけでね Sendai.pm」と「Perlでおねえさんを救った話」と「Perlと人生」という話がかなり笑わせていただきました。すごいなーと思うのはスポンサートークもLTとしてすっごく面白かったこと。LTって難しいのに凄いなと思います。あとドラ娘可愛かった。

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この後は懇親会。今年も凄い人数で圧巻でした。パノラマで一部とってみました。

料理は椿山荘のケータリングだったらしくめちゃくちゃ旨かったけど、殆ど食べれなかった。人が多すぎだったw


ほんとは一つのエントリでまとめようと思ったんですが、書いてたらかなり長くなったので、Day1とDay2分けて書こうと思います。1日目も楽しかった!