「グーグル―既存のビジネスを破壊する」を読んでみました。 梅田さんの「Web進化論」と重複する内容が多いんですけど、書き方が全然違う。 読んでいる時はドラマチックな感じに書かれているように感じたんです。 そう感じた理由を後になって考えて見ると、一つは言葉の選び方にありそうです。 「ウェブ進化論」はリポートの見出しのような言葉を使っています。一方「グーグル―既存のビジネスを破壊する」は象徴的に言葉を使っていますね「パンドラの箱」とか、「神の遍在」とか。 作者の経歴にを見ると妙に納得。梅田さんはコンサルタントで分析的アプローチで書いている印象、佐々木さんはジャーナリストだけあって、事実を時系列に書いている。フィクションを効果的に織り交ぜてイメージしやすい用に書いています。 どちらも非常に魅力的な文章を書いているのだけれど、アプローチの違いでガラっと印象が違う。 内容的に一番違うのはGoogleに盲目的に追従することに警鐘を鳴らしている点ですね。 Google八分や、adsenceの一方的な取り消しの話も時折聞いた事ありますけど、改めて最終章の「すべてを支配していく」なんかは思わずゾッとしてしまいました。 「グーグル―既存のビジネスを破壊する 」 佐々木 俊尚 著 文芸春秋  ¥798 (税込)