大学時代友人に薦められてすっかりフランス映画の虜になってしまいました。 一番好きな監督は、レオス・カラックス。 「ゴダールの再来」と呼ばれる監督です。 そのレオス・カラックスの一番最近の作品が「Pola X」です。 原作はハーマン・メルヴィルの「ピエール」という作品で、背徳、虚無、狂気、絶望、近親相姦、崩壊に満ちた作品です。この本が発売されると「メルビィルは狂ったのではないか?」といわれるほど非難を受けた。 その原作をカラックスが映像で表現したものです。 謎の覆面小説家ピエール(ギヨーム・ドパルデュー)は、母マリー(カトリーヌ・ドヌーヴ)と、森に囲まれたノルマンディの瀟洒な城館に暮らす。名誉、財産、フィアンセとの結婚を控え、不自由ない暮らしをしていたピエールの前に、ある日「姉」と名乗る女性イザベル(カテリーナ・ゴルベワ)が現れる。 イザベルとの出会いがピエールの運命を激変させる。 ピエールはSEXの臭気漂う城館、家族、婚約者全てを捨て、イザベルと逃亡を図る。 逃亡の果てに彼等が見たものとは・・・。 なんの説明もなく展開するストーリーは、カラックスならではの映像手法で描きだされる。SEX、退廃、狂気。異常ともいえる世界観は賛否両論ではあるものの、見るものに鮮烈な印象をのこします。 シェーイクスピアの「ハムレット」を引用したりと、母との近親相姦的な関係がシェークスピア劇のような印象。 非常に難解な映画ではあるものの、ピエールが堕落して行く様はカラックスの映像ならでは。 最近のハリウッド映画に飽き飽きしている人は見てみるのもいいんじゃないでしょうか? 『Pola X』