自分強化月間三冊目。
福沢諭吉ってどんな人でしょう?
恐らく多くの人が「慶応大学」を創った人とか「学問ノススメ」を書いた、一万円札の絵柄になっている人物ー。
そんな風に答えるのではないでしょうか?
歴史が好きなひとは、大学だけでなく、新聞や銀行を作り、為替手形の概念を日本に持ち込み、「学問ノススメ」や「福翁自伝」などの著作がマルチな経済人。
なんて答えるかもしれません。
僕自身はそれほど福沢諭吉に詳しいわけではなくて、新聞や銀行までは知っていましたが手形を持ち込んだのが諭吉ってのは知りませんでした。
大学を創り、「学問ノススメ」を書いている位だから、高潔な聖人君主みたいな人かと言うとそうでもありません。どこか飄々としていて、気位が高く、それでいて憎めない。そんな人物のように思えます。司馬遼太郎先生の「峠」にもちょこっと登場して、そんんな飄々としたイメージで書かれています。
主人公河井継之助も非常に諭吉の興味を覚えていますね。
そんな福沢諭吉から、今社会で生き抜く知恵を学ぼう。という趣旨のほんです。
姉妹著(?)に「座右のゲーテ」という本があって、僕はゲーテが非常に好きなので、そちらを先に読んでしまって、暫く諭吉はお預けしたまま忘れていたんですけど、強化月間という事でようやく読むはこびとなりました。
ゲーテの言葉というのは非常に真理をついていて、それでいて教条的でないところが好きなんですが、生き方、考え方という点においては諭吉の方が、より僕好みです。
たとえば、次の箇所です
本当に朋友になって共々に心事をかたるいわゆる莫逆の友というような人は一人もいない、世間にないのみならず親類中にもない、と言って私が偏屈者で交際ができないというのではない。
諭吉は、人を信用しないのか?っていう事ではなく、それは大学を創って人を教えるような人ですから、人付きあいは上手な筈です。
ただし、それは誰とでも心を開いて裸で話すというわけではなくて、適切な距離をおいて付き合うことで、こまごまとした諍いから離れた所にいたという事です。
「誰とでも本心から話せば解りあえる」などというのは、いわゆる理想論、ユートピア論でしかなくて、現実にはそう簡単には行きません。
これがゲーテなんかになると、すぐに心を開いてしまいます(特に女性)。この本の中にも書いてありますが、ゲーテが「若きウェルテルの悩み」という恋愛モノを書いた時、そのあまりの情熱に、ヨーロッパの恋人達が影響を受けて自殺してしまうなんて事がありました。
非常に対照的な性格をしていますね。
とはいえ、似たような事を言っている箇所もあります。
人々才力を有するも、進み手事を為すべき目的あらざれば、ただ退きて身を守る策を求むるのみ。数百年の久しき、その習慣ついに人の性と為りて、いわゆる敢為の精神を失い尽くすにいたれり。
どんなに才能があっても、目的を持って実行しなければ、結局身を守るだけとなってしまう。そんな意味です。
ゲーテにも似たような言葉が多々あります。
どちらが素晴らしいか、などという話は置いておいて(どちらも素晴らしい)、ゲーテも諭吉も心に刻み込んでおきたい言葉です。
余談ながら、最近良く著書を読んでいる斎藤孝氏は僕の大学の教授でした。
学部が違ったんですが、講義をとっておけばよかったなぁ。なんていまさら後悔しています。
ちなみに、ゲーテについては、31冊の中に別の本が入る予定なので、そこで書こうと思っています。
カテゴリ
BOOKトラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 自分強化月間3冊目 「座右の諭吉」
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://hackmylife.net/mt/mt-tb.cgi/272

















コメントする