くれやらぬ 七月の宵
   はれわたる 空をあおいで
   ゆらゆらと 船はたゆたう

   三人の 小さき娘
   お話に 耳をそばたて
   キラキラと 目をかがやす

   その空も とうに色あせて
   思い出の こだまも消えて
   秋の霜 夏をからしぬ

   現し身の アリスの姿
   いまははや 見るよしもなく
   幻の 訪れるのみ

   さはいえど 丸き目をして
   お話に 耳をそばたてる
   幼き子 なおもあるらん

   不思議なる 国をさまよい
   長き日を 夢見てくらす
   つかのまの 夏果てるまで

   金色の 夕映えのなか
   どこまでも たゆたいゆかん
   人の世は 夢にあらずや?


ずっと気になっていた詩。
ようやく発見しました、ルイス・キャロルの「鏡の国のアリス」。

基本的には、翻訳本より原書の方が、作品として良いと思うんですが、
この5・7の詩は日本人ならではだと思います。

「不思議の国のアリス」と「鏡の国のアリス」はたくさん翻訳本があれど
脇 明子さんの翻訳されたこの詩はとっても綺麗で、素敵だなと思います。


『不思議の国のアリス』 ルイス・キャロル作 脇 明子訳


『鏡の国のアリス』 ルイス・キャロル作 脇 明子訳

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